入社後すぐに新規事業を担当。新しい働き方「テレワーク」のコンシェルジュとして、仕組みづくりに邁進

株式会社イマクリエ 運用ディレクター  菊田亮子さん

時間や場所にとらわれることなく、柔軟に働くことを意味するテレワーク。会社のオフィスだけではなく、インターネットを活用し、自宅・カフェ・海外などでも仕事ができるスタイルとして注目を集めています。そんな時代背景を受け、「生活を軸にした働き方を実現する」をミッションに掲げ、テレワークを事業として推進している株式会社イマクリエ。

今回はこのプロジェクトを担っている運用ディレクターの菊田亮子さんに、プロジェクトの課題や変化、今後の展望について伺いました。

■プロジェクト登場人物

菊田亮子さん
人材派遣会社、会計事務所勤務の後、企業の管理部の仕事に従事。管理部全体を統括する業務を担っていたが、組織再編を機に、転職を決意。これまでの経験を活かし、企業の管理部の仕事の課題点を抽出し、効率化を図る仕事がしたいと考え、平成29年9月に株式会社イマクリエに入社。人事・労務や総務を兼任すると同時に、現在は企業とテレワーカーを繋ぐ「コンシェルジュ業務」を一任されている。

■はじめに

クライアントの業務を代行するテレワーカーさんをマッチングする事業

ーまずはじめに、今回のプロジェクトの概要とその中での菊田さんの役割を教えてください。

多く仕事を抱えていて困っている企業の担当者と、自宅や海外などオフィス以外で仕事がしたいテレワーカーさんを結びつける、コンシェルジュの役割を担っています。

具体的には、クライアント企業に出向き、日々の業務における課題をヒアリングするところからはじめ、やらなくてはならないけれど手をつけられていない業務や、派遣を雇うほどではない事務的な業務などがないかを話し合います。

社内用チラシの作成やイベントの企画やゴルフコンペの運営補助など、業務内容は本当に多岐に渡り、時にはクライアントの担当者が抱える課題を解決するため、こちらから「こんな解決方法がある」と提案したりすることも。

そして、自社で抱えているテレワーカーさんたちにそれを共有し、仕事を請けられる方に依頼することで、クライアントの業務を代行しています。

■課題

新規事業を一人で担う
最初はとにかく手探り状態でクライアントとテレワーカーさんに対応した

ー今回のプロジェクトはどのような課題がありましたか?

まず、私はこれまで管理部の仕事に従事してきたので、テレワークの仕事に馴染みがありませんでした。

この事業自体も会社として全く新しい試みだったので、そもそもクライアントとなる企業様からどんな仕事を請け負えるのか、テレワーカーさんにはどのように仕事を依頼したら良いのかなどわからないことが多く、とにかく手探り状態でしたね。

ー新規事業というハードルに加え、クライアントとテレワーカーさん両方を相手にするのは大変なことも多そうですね。

テレワークのメンバーもいない状態からプロジェクトがはじまったので、メンバー募集から育成、チーム作りまでを一人で担当し、さらに私自身が入社したばかりだったこともあり、とても大変でした(笑)。でも、ポジティブに捉えれば、入社したばかりのタイミングで新規プロジェクトを全面的に任せてもらえたのは、やりがいにもつながりましたね。

ーこの新しい試みでクライアントからの反応はいかがでしたか?

クライアントサイドで言うと、最初は社外に仕事を出すことへの弊害がありました。企業によってルールや風土が違うので、自社の社員であればスムーズにできることが、社外だとコミュニケーションがうまく取れないことが課題でした。

その結果、企業側の求める業務の質とテレワーカーさんが提供する業務の質が異なり、社内であれば1時間ほどでできる業務が、不慣れが原因で2〜3倍の時間がかかってしまうことも。私自身もはじめは業界用語や専門用語などがわからず、企業様の仕事を理解するのに困ることも多く、なかなか思うような成果があげられないことに悩んだ時期もありました。

■変化

コミュニケーションを増やし、仕組みを整え、マンパワー不足も解消へ

ークライアントやテレワーカーさんに対してあった課題をどう乗り越えたのでしょうか?

まず、クライアントと密にコミュニケーションを取るようにしました。本契約の前にトライアル期間を設け、その期間の中でお互いの課題をすり合わせて、クライアントが求めるものへと近づけられるよう進めていけるようにしました。

また、契約書など、会社によってルールが違うのですが、壁にぶつかる度に、前職での経理や総務の経験が役に立つことがあり、自身のコンシェルジュ業務で困った時に、これまでの知識・経験を色々な局面で活かすことができました。

ー菊田さん自身の経験・知識も活きたのですね。テレワーカーさんに対してはいかがでしたか?

リアルタイムでコミュニケーションが取れるように仕組みを変えました。例えば、メールではなくチャットツールを使用し、必要に応じて電話をするなどして、直接テレワーカーさんの意見を聞くようにするようにしたりとか、稼働できるテレワーカーさんをすぐにアサインするためにクラウド上で勤務シフトを入力してもらったりとか。

そうしてクライアントからの急な依頼も請けられる体制を整え、テレワーカーさんと密にコミュニケーションを取れるようになったので、今では得意分野・スキルを把握した上でプロジェクトをアサインしています。

また、コンシェルジュ業務は私一人で担当していたので、マンパワーが足りないことも大きな課題でしたが、ITの力を借りて、業務を効率化できるようになったことや、事業が軌道に乗り、女性社員(子供3人を育てているママワーカー)を採用することになったのも助かっています。

■結果と今後

結婚や出産など様々なライフイベントがある女性が働きやすい社会を
テレワーク事業はまだ成長段階だからこそ、可能性がたくさんある

ー今回のプロジェクト立ち上げ、そして事業の運営を通じて感じた仕事のやりがいを教えてください。

このプロジェクトは、私もクライアントもお互いに初めて同士の中で、日々の業務のお役に立てるよう動いてきましたが、ひとつひとつ実績を重ねその実感を得られるようになってきたのがやりがいですね。

そして、これはテレワーカーさんあってこそ。テレワーカーさんの中には、主婦・ママの方も多く、最初は仕事のブランクがあることで、仕事をすること自体に自信をなくしている方がたくさんいらっしゃって。そんなテレワーカーさんが、仕事を通じて、自信をつけていることも嬉しいです。

まだまだ事業の課題は多くありますが、仕事をしたい人と、仕事を依頼したい人をマッチングできることに、とても意義を感じています。

ー御社は” 新しい働き方を通して日本、アジアに、イノベーションを起こす ”をビジョンに掲げていますが、今後のテレワークはどうなっていくとお考えでしょうか。

子育て中のママ、介護で仕事に出られない人、交通の便が悪い地域に住んでいる人、働きたくても何かしらの事情があり働くことができない人も、テレワークなら自宅やオフィス以外の場所で得意分野を活かした仕事ができます。

その大きなメリットを享受するためにはITリテラシーが必要ですが、便利なITサービスがどんどん生まれていたり、テレワーカーさん自体も増えて心理的な壁もなくなってきたりしているので、今後このような働き方がもっと増えていくのではないでしょうか。

当社の事例でいうと、パソコンを触ったことがない主婦の方で、イマクリエでの仕事をはじめ、現在は某大手IT企業にてマーケティングのリーダーを務めているママワーカーさんがいます。仕事を通じて自信をつけ、今では第一線で仕事に励んでいる人が出てくるのは私も嬉しく感じているところです。

今、何か事情があって仕事ができないと思っている方も、社会復帰を諦めないで欲しいです。

ー最後に、菊田さん自身の今後のビジョンを教えてください。

以前、ハローワークの窓口業務に就いていた頃に「働くって何だろう?」と常々思っていました。今の日本社会は、女性がキャリアを積むのは、まだまだ課題があると感じています。結婚や出産など、様々なライフイベントがあっても仕事することを諦めずにキャリアを積んでいける社会に今後なっていくと良いなと思っています。

テレワークのコンシェルジュ業務はまだまだ成長段階。これから仕組み作りをしていく部分も多いのですが、その分何にでも対応していける柔軟性があります。勤務時間や勤務スタイルなど、自分に合った働き方を選ぶことができるので、ライフイベントを待つ女性でも活躍できる仕組みをしっかりと構築していきたいですね。