「入社3年後のミスマッチをなくす」その想いに共感して飛び込んだ人材業界。これからも、人にきっかけを与え続ける人でありたい

株式会社リアライブ 採用コンサルティング事業部  塩澤 美百咲さん

「新卒で入社した会社を3年以内に辞めてしまう」。厚生労働省が出したデータによると、約3人に1人の学生がこれに当てはまります。企業にとって、3年以内の離職による損失額は1名あたり1500万円になるともされ、さらに、学生にとってはキャリア形成に負の影響をもたらす場合もあります。

そんな現状を変えるべく、株式会社リアライブは「入社3年後のミスマッチをなくす」を理念に掲げた新卒採用支援を行なっております。インタビューした塩澤さんは「日本を笑顔にしたい」という思いで、当時社員数5名だったリアライブに新卒で入社。今回は、そんな彼女が経験したプロジェクトを通じて、感じた課題、それをどう乗り越えたのか、そして今後の展望について伺いました。

■プロジェクト登場人物

塩澤 美百咲さん
1993年生まれ。新卒で株式会社リアライブに入社。大学時の就職活動の判断軸は「ベンチャー企業」「日本を笑顔にできる会社」の2点。リアライブの理念に共感して、当時社員が5名だった創業フェーズでの入社を決意する。現在はコンサルティング業務を担当し、育成や営業のフォローを行なっている。

■はじめに

就活の軸は「ベンチャー企業に入りたい」「日本を笑顔にしたい」

ー塩澤さんは新卒で御社に入社したと聞きました。まずは、その経緯を教えてください。

大学で就職活動をしていたときは「ベンチャー企業に入りたい」「日本を笑顔にしたい」という思いを実現できる企業を探していました。

ー素敵な判断軸ですね。その想いのきっかけはあったのですか?

ベンチャーに入りたいと思ったのは、個人経営の居酒屋と大手チェーン店の居酒屋を掛け持ちでアルバイトをした経験からです。

個人経営の居酒屋では店長の方針が自由だったんです。「お客様にとって良いと思うことがあったら、何をやってもいい」と言われ、私はアルバイトでしたが、新メニューを提案したりと、主体的にやりたいことを実現できる環境で。

その反面、大手チェーンは、顧客のためではなく、サービスの均一化をとっていたため、改善提案はしましたが却下されました。そんな経験から、顧客のためのサービスを追求できる環境は、大企業よりベンチャーのような規模感の会社だと感じるようになりました。

「日本を笑顔にしたい」という思いは、私はもともと海外旅行が好きで。長期休暇には途上国支援のボランティアに行っていました。スラムにいる子ども達は、日本のテレビで見ると過酷な環境に苦しんでいるように見えましたが、現地に行くと、子ども達の目が非常にキラキラしていたんです。日本人で、こんなに輝いた顔をしている人はいないなって。

あの子ども達のように日本人をもっと笑顔にできたらと、その経験から強く思いました。

ーその想いから御社を選んだ理由はどのような経緯があったのでしょうか?

そうですね。リアライブの代表が登壇していた就活セミナーに参加し、「どの人材会社もやっていないビジネスゲームを用いた行動評価」「入社3年後のミスマッチをなくしたい」といった事業構想や理念を聞く機会がありました。正直、最初は人材系の会社に全く興味がなかったのですが、その話を聞いて率直に面白いと思ったのです。

また、同時期に自己分析をして、自分の根っこの思いを掘り下げると人材会社に向いていることに気づいたんです。人にきっかけを与えたいという自分の思いを実現できるのは、リアライブだと感じ、当時社員が5名だった創業フェーズでの入社を決意しました。

ー入社されてからは、どんな仕事をされたのでしょうか?

最初は新規営業を担当していました。営業スタイルとしては、アポイントがとれた企業に訪問して、受注ができたらSNSで情報を拡散していくのか、イベントを開催して就活生を集客するのかなど、ヒアリングを重ねて戦略を練ります。

その後、イベントの開催、会場でのフォロー、イベント後にはあらためて結果を振り返って施策を考えます。そこまでしているので、リピート率は現状で85%と高いのが特徴です。

営業手法はオーソドックスですが、「入社3年後のミスマッチをなくしたい」という想いから、サービスを売って終わりではなく、そこからがスタートして企業のパートナーになっていくような営業です。

■課題

1年間アプローチを続けて、ついにいただいた受注
しかし、クライアントが大企業の傘下に入ることとなり採用戦略路線が変更に!?

ー入社してから担当したプロジェクトで印象的なものはありますか?

私たちが常に念頭においていて、業界全体の課題としてあるのが、入社後に感じるミスマッチです。例えば企業のネームバリューだけを見て入社すると、理念の部分に共感がなくてモチベーションを維持できなかったり、入社してからの業務にギャップを感じたり、と。その結果1年も経たずに退職してしまう学生も少なくありません。学生にとっても企業にとっても、良くない出会いです。

そんな課題を解決した事例として印象深いのが、私が担当したWebサービスを展開している企業の採用支援でした。

その会社は新卒採用をはじめたばかりの時期で「採用イベントをやらせてください!」と積極的にお声がけしていましたが、アルバイトや中途採用も1人の人事の方が担当して、結果人手が割けない状況でした。人事担当の方はもともと人材会社出身だったので、採用方面をよくしたい思いがあったのに、です。

その結果、他の人材紹介会社に頼っていたのですが、私は「御社が求めているのはこんな人材じゃないですか」と言い続けたんです。それから1年間、アプローチを重ねたことによって、リアライブの就職イベントに出店してくれることになりました。

とてもうれしかったのですが、課題が2つありました。

1点は、競合他社の就活イベントへの出店も決められていたこと。同時に、そのクライアントが大企業の傘下に入ることになったんです。

競合がいて、さらに、今までの採用方針が変わるかもしれない……そんなところから採用のお手伝いが始まりました。

■変化

イベント当日、大企業のネームバリューは一切使わないでプレゼンをした
本当にマッチした人材と出会うために

ークライアント企業にとっても大きな転換点だったのですね。

その会社が参加した競合他社開催の就活イベントでは、大企業の傘下に入ったことを前面に押し出したプレゼンをしていました。

一方、私たちのイベントでは、大企業の色を一切出さずに取り組むことを考えました。確かに大企業の名前を借りれば、そのネームバリューへの安心と期待から学生さんが集まるかもしれません。

最初は担当の人からの反発があったのですが、「御社の本来の魅力を打ち出さないと本当にマッチした人材と巡り会えません」と訴え続けました。そして私たちのイベントでは、その会社本来の魅力や成長性にフィーチャーしたプレゼンをしてもらうことにしたのです。

■結果と今後

「入社3年後のミスマッチをなくす」という理念に徹底的にそった結果、成功した採用
これからもきっかけを与えていきたい

ー就活イベントの結果はどうだったのでしょうか?

結果としては、他社のイベントでも弊社のイベントでも2017年の新卒採用は2名ずつ成功しました。

ただ、大企業の色を強く打ち出した他社イベント経由で入社した新卒2人のうち、1人は1年目で退職していて、もう1人の子も今退職を検討しているみたいで。

一方、私たちのイベントをきっかけに入社した2人は、今もバイタリティを発揮して働いています。当社が掲げている「入社3年後のミスマッチをなくす」という理念を実現するために、受注後も「その打ち出し方は違いますよねと」と訴え続けたからこその、今回の結果だと思います。

ー人事の方に臆せず踏み込んだのですね。理念を最後まで貫けたのはなぜなのでしょうか?

昔は社員数が5名だったので、「入社3年後のミスマッチをなくしたい」という理念がメンバー内に浸透しているのは当たり前でした。現在40名ほどの社員数になっても理解が徹底されているのは、毎月全体会議をやっているおかげです。会議の最後に、代表が必ず理念を言うんです。だから、全社員が理念に沿ってクライアントファーストを貫けるのだと思います。

ー会社が拡大しても理念が浸透しているのは素晴らしいですね。塩澤さんご自身の今後の目標も教えてください。

10月に営業からコンサルタント業務を担当することになりました。ひたすらに顧客獲得を目指していた営業から、他の営業のクライアントをフォローするポジンションです。今までの知識や勘に頼っている面もありますが、今後は業務のやり方のフォーマットを確立できればなと考えています。

ー最後の質問になりますが、この会社で働く面白さとは何でしょうか?

そうですね、私は入社の時から変わらず「きっかけづくり」に興味があります。新卒採用はそれが目に見えてわかりやすいんですよね。

採用イベントに企業が参加した時に「優秀な学生さんがいたので、ぜひ採用したいです!」と喜びながら仰ってくれるのは嬉しいですし、学生さんから「今日初めて知った業界ですが、こんなに面白いとは思いませんでした」と言っていただけることもあって。年に約300回イベントを開催するので、しみじみと感動する瞬間が何度もあります。人材業界に携わって良かったと感じますし、今後も学生さんや企業さんにきっかけを与えていければと思います。