大企業からベンチャーへ。未経験採用が珍しいデータ分析業界で、お客様から信頼される「アナリスト」へ成長中!

株式会社MCRアナリティクス アナリスト  田仲 彩夏さん

昨今、IoTやAIへの注目度が高まるにつれて、データ分析に関心のある若者や女性が増えています。しかし、専門的な知識が必要とされる業界でもあるため、まだ理系の男性が多いのが現状。

しかし、今回ご紹介する『MCRアナリティクス』は未経験採用を積極的に行い、充実した研修で人材を育成しています。東証1部上場企業『クリーク・アンド・リバー社』とデータ分析の専門会社『澪標アナリティクス』の合弁会社として、2017年1月27日に設立された同社が掲げる戦略とは……?

今回は、調味料メーカーから、MCRアナリティクスのデータ分析官(アナリスト)に転身された田仲さんにインタビュー。業界未経験からいかにして課題を乗り越えたのか、そして今後の展望について伺いました。

■プロジェクト登場人物

田仲 彩夏さん
1991年生まれ。大学卒業後は調味料メーカーにて調味料の製造、検査を約3年間経験。検査業務の中でデータ分析の楽しさを知り、転職を決意。2017年に株式会社MCRアナリティクスに入社。現在はアナリストとして、スマホゲームアプリのデータ分析を担当している。

■はじめに

未経験からのスタート、ベンチャー企業への就職――
それでも、全く不安はなかった

ーデータ分析は専門性の高い仕事という印象がありますが、田仲さんは未経験からのスタートだとお聞きしました。

そうですね、私はもともとは調味料メーカーに約3年間勤めていました。新卒で入社した当初は工場で製造の仕事を担当していたのですが、力仕事が多くて……男性と競っても体力では勝てないと感じてしまいました。

その後、検査部門に異動になり、品質管理やデータ分析を担当しました。データを扱う仕事は男女の差がないですし、何よりデータを見るのが楽しかったんです。そこから、この分野に興味を持つようになりました。

しかし、そのメーカーの中でデータ分析のスペシャリストになろうと思っても、分析の基礎となる統計学に長けている先輩は、その会社にはほとんどいませんでした。「もっとデータ分析について学びたい、実践できる環境がほしい!」と思ったことから転職を決意。創業間もないフェーズでありながら、教育環境が整っていることを企業の特徴として掲げていた『MCRアナリティクス』に入社を決めました。

ーいわゆる大手からベンチャー企業への就職ですが、不安はなかったですか?

実は、全くありませんでした。前職のメーカーは社員が1000人ほどいて、人の規模で比べたらとても多いのですが、私が在籍していた検査部門は2人しかメンバーがいませんでした。そのため、何をするにも自分で考えて決断する環境だったので、いわゆるベンチャー的な資質を持った環境で働いていました。

その反面、当社はデータ分析について経験者から一から教えてもらえるため、今の方が恵まれているなと感じるほど。まさに、私が求めていた環境がここにありました。

ー転職後、最初はどんな業務から担当したのでしょうか?

最初は研修がありました。期間は1ヶ月で、初日はSQLというデータベース言語の勉強からはじまり、実際の業務に必要な知識を一通り学んだり、先輩についてお客様先を訪問したり、実戦さながらの学びの場がありました。

そして、現在は研修を終えて現場に配属され、ゲームアプリのデータ分析をしています。業務内容を具体的に言うと、アプリを使っているユーザーが何人いるのか、年齢層はどれくらいか、その中で課金を続けているユーザーはどんな人たちかなどを統計的な分析をもとに特定します。そして、そのデータをもとにお客様と打ち合わせを行い「こういったキャンペーンやイベントをした方がいいのでは」と、改善につながる施策を提案します。

つまり、ただ分析レポートを綺麗にまとめ、提出して終わりではなく、サービスをグロースさせるコンサルティング領域まで関わりお客様のビジネスをサポートするのが当社の強みですね。

■課題

はじめは全く理解できなかったビジネス用語、分析の専門用語
一歩ずつ進むしかなかった

ー分析官の仕事をはじめるにあたり、最初の課題は何でしたか?

未経験からのスタートだったので、分析官に必要な仕事を覚えること、そして、お客様との会話で出てくる、専門用語やビジネス用語が理解できなかったことです。

些細なことですが作業のことを「タスク」といったり、議題のことを「アジェンダ」といったり。「コミット」などは、某TVCMでしか聞いたことがなくて……。

分析結果の報告会議で、先輩社員とお客様の会話はそういったビジネス用語が飛び交い、私はついていくのがやっとで、議事録を取った際に「すみません、何と言ってるか理解できませんでした」としか書けない箇所もあったりして……。

ー以前の職場はITとは全く違う業界でしたからね。

そうですね。前職の調味料メーカーは、社員に主婦の方が多かった職場です。普段の会話で「KPI」や「ボトルネック」といったビジネス用語が登場することはまずありませんでした。分析の専門用語は研修で教えてもらえますが、日常的なビジネス用語はどうしても地道に覚えていくしかなかったですね。

■変化

未経験者向けにつくられた研修と、切磋琢磨できる仲間の存在
恵まれた環境のおかげで前に進むことができた

ー未経験からの挑戦だと大変なことも多いと思いますが、どのように成長できたのでしょうか?

アナリスト職は中途・経験者採用の企業がほとんどですが、当社は未経験者への門戸が広い会社です。私は調味料メーカーにいましたし、他のメンバーの前職ももともとオフィス機器の営業をしていた人もいますし、大学も文系理系出身が半分づつの割合です。だからこそ、未経験者向けの研修が充実していて、私も助かりました。

ー文系出身の社員が半数いるというのは驚きました。また、こういった業界は男性が多いイメージもあります。

そうですよね。この業界は圧倒的に男性が多い印象が私もありました。でも、当社では社員9人中4人が女性です。年齢は私と同じ、20代半ばくらいなので、仲間とは切磋琢磨しながら仕事ができています。各々得意な分野が違うので、私がわからないことは同僚に聞くし、私が同僚に教えたりもしたりと知識や経験を補い合っています。

それは社長や上司に言われたから始めたのではなく、自然と助け合う文化ができてきていると思います。月に1、2回開催する社内勉強会も私たち発信で始めましたし、ベンチャーらしい、自分から会社を良くしようと行動する主体的なメンバーが集まっています。

■結果と今後

分析官として信頼される存在になり、ゆくゆくはデータ分析が当たり前に使われる世の中にしたい

ー入社から数ヶ月経って、当初の課題はどうなりましたか?

充実した研修や仲間との助け合いもあり、ビジネス用語も理解できるようになりました。また、一人前の分析官として、1人でお客様先のデータ分析報告会に行かせてもらえるようになりました。

私は入社してから今まで、アプリの運営会社を担当していたのですが、実はもう少しで契約期間が終了する予定でした。しかし、先日そのお客様が「田仲さんが担当してくれるなら、今後も続けたい」とおっしゃっていたらしく……。上司からその話を聞いたのですが、本当に嬉しかったですね。

ーそれは嬉しい言葉ですね。分析官を続けていて、仕事が楽しいと感じるのはどんな時ですか?

1〜2週間に1回、データ分析の報告会をお客様向けに行います。その時に「これが要因だったのか」「じゃあこの施策を打とう」とお客様が納得してくれた時、信頼して実行に移そうとしてくれた時は嬉しいですね。データを収集して分析した甲斐があったと感じます。

また、当社は自主性が活かせる環境があります。自分がこうしたいと考えて発信すれば、社内を活性化する案でも、業務改善的な提案でも何でも発言できますし、個人面談で上司からは「なにかやりたいことがあったら提案してね」と言われます。

やりたい気持ちさえあれば、それを実現できる今の環境自体が、非常に楽しく感じます。

ー最後に、今後どういった分析官になりたいのか、目標を教えてください。

そうですね、お客様から絶対的に信頼されるアナリストになりたいです。分析結果を報告して施策を提案しても、信頼がなければ実行されません。それでは、お客様の会社に貢献できていないのと同じです。人を動かせるような説得力、影響力を持った存在になりたいです。

あと、これはまだ時間がかかるかもしれませんが、私が以前在籍していたメーカーのようなものづくりの業界の中でもデータ分析が使われるようになればなと。私がメーカーにいたからわかるのですが、「データ分析ってなに?」という人が多いんです。でもデータを使わないのは非常にもったいないなと思います。無駄が省かれ、作業が最適化されて、私が感じていた煩わしさから業界が救われてほしいですね。

そしてメーカーだけに限らず、それ以外の業界でも、データ分析が広がっていけばなと。当たり前のように、データ分析をしてから業務の仕組みを考えるように、世の中全体が変わっていってほしいですね。