「仕事で戦える女性になりたい」。入社半年、まずは社内の課題を本音で話し合うことでスタートラインに立てた

Repro株式会社 Customer Growth  黒川ももこさん

アプリの課題発見から解決方法までをワンストップで提供する、世界唯一のサービス「Repro」。2015年4月にリリースしたモバイルアプリの成長支援ツールは、すでに世界46カ国、4,000件以上のアプリに導入されています。

今回は、Repro株式会社のカスタマーグロースチームで活躍している黒川ももこさんにインタビュー。「仕事で戦える女性になりたい」と力強く語る彼女に、今まで携わってきたプロジェクトの課題、それをどう解決したのか、そして今後の展望について伺いました。

■プロジェクト登場人物

黒川ももこさん
1992年生まれ。大学卒業後は広告代理店に就職。その後、業務委託として人材関連企業に入り、商品企画やソリューションサポートに携わる。あるキッカケから「仕事で戦える女性になりたい」という思いが芽生え、Reproへの転職を決意。現在はカスタマーグロースチームにて、アプリの成長を支援している。

■はじめに

「仕事で戦える女性になりたい」
そう願ったのは、現実的な結婚を見据えたから

ーReproに入る前はどんな仕事をしていたんでしょうか?

ファーストキャリアが広告代理店で広告を運用する仕事でした。ただ取り扱っているサービスを心から好きになれずに悶々として、転職を考えました。その時に出会ったのが大手人材関連企業で、業務委託社員として契約することに。求人系のソリューション事業に携わることになり、良い成績も出せました。やっぱり誰かに評価してもらえる仕事は楽しかったですね。

しかし、大企業で務めるメリットもあればデメリットもあることも同時に感じました。

ー具体的にはどのような点ですか?

メリットとしては会社のネームバリューや社会的信用が高いこと。この点は本当に抜群だと思いました。その反面、大企業特有の社内政治で物事が決まるカルチャーがあることや、労働や休暇に関する制度がたくさんあることなど、私にとってそれはネガティブな制約でしかなかったのです。

恵まれた労働環境ではありましたが、仕事で戦える女性になりたいと思い、社内政治や制約がない環境に身を置く必要性を感じました。

ー仕事で戦える女性……とても力強いお言葉ですね。
 どんな瞬間に仕事で戦いたいと思ったのでしょうか?

実は、その時は結婚願望がピークの時期で、すごく安易な考えですが、お金持ちの人と結婚して楽しく生きていきたいと思っていました。でも、自分で稼いで仕事が楽しければすべての要件を満たせることに気づいたのです。もともと仕事は好きだし、それ以上のことはない、と!

ー話が急展開でしたが(笑)ご自身が自立していきたいと思ったのがキャリアの転機というのが素敵な話ですね。
 そこから、Reproに入社した決め手はなんだったんでしょうか?

私は定時や土日を気にせず自分が納得するアウトプットが出せるまで働くことが許される場所にいきたかったんです。その点、Reproは社風が向いているなと。社内に熱気があふれている点と、本質にせまって仕事と向き合っている風土を感じて、ここなら仕事に打ち込めると感じました。

ーストイックな環境を求めていたんですね。
 入社してからはどういうプロジェクトに関わったのでしょうか?

Reproを導入したクライアントのアプリの成長支援に今も携わっています。導入直後のフェーズでユーザーがなかなか定着してくれない、コンバージョンレートが上がらないなどの課題を抱えているお客様が多くいます。

そういった課題に対して、Reproで集計したデータを基に、アプリユーザーとどういうコミュニケーションをとるべきかを提案したり、広告手法の再検討など、お客様と二人三脚でアプリをもっとグロースさせるための方向性をさぐるのが仕事の役割です

■課題

チーム内の問題を指摘できないという課題
経験者と新人の間にあったギャップ

ー入社して仕事をすすめていく中で、どんな課題がありましたか?

私が入社した時、グロースチームは結成して間もない時期でした。上司も新しくジョインしたばかりで、チームの方向性や環境も整備されていなくて。「この仕事はどうすればいいのか?」と聞いても「そのやり方を見つけよう」「今からルールを考えよう」と返ってくることもありました。そこはベンチャー企業らしいですよね(笑)

Reproの社員は一人一人がスキルや熱量を持っていましたが、私は追いつくことに必死で。「本当はこうしたら業務改善につながるのでは」と思うことがあっても、みんな当たり前のように仕事をこなすので、チーム内に自分の意見を伝えられませんでした。それが私の課題でしたね。

ーチーム内に意見を共有できないことが最初の課題だった、と。
 具体的にチームの問題点はなんだったんでしょうか?

それこそ、仕事を気合いで乗り越える風潮が強かったことです。もとからいたメンバーは実績もあり、難なく仕事をこなしているように見えました。私もどちらかというと気合いで乗り切るタイプでしたが、入社したばかりで経験も浅く、キャパシティーを超えてしまう時もあって。経験者と新人のギャップが大きかったと思います。

■変化

休日、海が見える会議室で語り合った
全員が感じていた問題は同じだった

ーチームに意見を伝えられず、問題は解決しない。
 そのような状況からどう変化していったのでしょうか?

上司に意見を伝えはじめたものの、話し合いというより衝突する感じで。入社して3、4ヶ月目くらいの時、上司とオンライン会議をして泣いてしまったことがありました。感情的に意見を伝えて、ヒートアップしてしまって。騒ぎを聞きつけた他の部署の上司と社長が止めに入ってくれる事態になってしまって。

後日、上司が「このまえは悪かった、ごめん」と言ってくれて、私も「感情的になってしまいすみませんでした」と無事和解はできました。それから社内でもちゃんと話し合おうとなり、休日に話し合いの機会を設けることに。場所は横浜の海沿いにある会議室を借りて……。

ーなんだかシチュエーションがドラマチックですね!

ですよね! でも、休日にみんなが時間を作ってくれて嬉しかったです。しかも、結果的にやって本当によかった。各々が感じる課題を付箋に書いて、ジャンルごとに色分けしていったのですが、みんなが同じことを課題に感じていることに気づいたんです。

ー例えば、どういった課題があがったのでしょうか?

Reproにはクライアント・ファーストという文化があります。それは、お客様のベネフィットを最優先にするという意味なんですけど、お客様関連の業務が私たちのチームに集中して、そこにクライアントファーストが正論で振りかざされているのがつらいという声があがって。営業や、運用、お客様からの問い合わせを全て私たちのチームが担当していて、業務量のキャパを超えているといった本音も含めて全部話し合いました。

■結果と今後

新しい仕組みができて、全員におこった意識改革
今後はアプリの市場とともに自分も成長していきたい

ー横浜での会議が終わったあと、実際に現場は変わりましたか?

会議で話し合ったことを社内全体に情報共有し、エンジニアの方が業務改善にはいってくれました。テクニカルな質問はサポートでうけようとか、新しくこういう仕組みをつくろうとか、問題をロジカルに解決してくれました。あとは、全員の意識が変わりましたね。できないことはできないとお互い言い合う関係性ができて、少しずつ環境が整いはじめました。

ーその場で熱くなっただけで解決しないことも多くありますが、ソリューションが得意な人に任せてうまく回り始めたんですね。
 ご自身にもなにか変化はありましたか?

以前より余裕をもって仕事ができるようになりましたし、日々成長していると感じます。入社したときは、優秀な人と自分の間にある能力差を埋めたいと奮闘していました。今もまだまだ未熟ですが、少しずつ埋まりはじめたかなと。

最近は、Reproをずっと利用いただいているお客様から、提案内容にストーリーがあると言っていただきました。また別のプロジェクトでは、プライベートの相談までしてくださるお客様もいて、企業と企業の関係を超えて人としての距離感が近くなったのを感じました。このようにお客様から頼っていただけるようになったのは嬉しかったですね。

ー仕事に真摯に取り組まれている黒川さんですが、やはり女性が活躍しやすい環境がReproにはあるのでしょうか?

そうですね。Reproではまだ女性は少ないので、女性同士の結束が強いです。上司が率先して女子会を開いてくれたり、悩んでいたら声をかけてくれたりとか、いつも見守ってくれているのも嬉しいですね。会社全体で、男女差がなくフラットに評価体制があることも感じます。

あと、最近は新しい取り組みをはじめて、まだ小さなお子さんがいる社員が一人、時短勤務をしています。また今後もそういった社員が増える予定ですし、どんどん社員にとって働きやすい環境を整えていく予定です。ベンチャーなので、制度はなんでも作ろうと思えば作れます。社内の風潮的にも育児や女性が活躍しやすい環境づくりには理解があるので、非常にありがたいと感じます。

ー最後の質問になりますが、Reproで見据える今後の目標はなんでしょうか?

今だと上司がトッププレイヤーで、お客様からの信頼も厚いです。その上司の背中に迫りたいなと。

具体的には、どんな知識レベルの人にもわかりやすく物事を伝えられるようになりたいです。女性向けのアプリだと、アプリ内マーケティングに詳しくない女性が運用しているケースも多いので、難しいマーケティング用語を使うと伝わりません。しかし、噛み砕いて説明すると「そういうことなんですね」と理解してもらえることが多くて。一方で、知識や経験が豊富なマーケターが運用しているアプリの成長支援もできるような、幅の広さをもちたいですね。

アプリの市場は今後とも伸びていくと思います。私自身も成長して、よりReproやお客様に貢献できるような存在になりたいですね。