50年以上の歴史に新たな価値を。ゼネラルマネージャーとして「赤坂プリンスクラシックハウス」新規開業をリードする

株式会社Plan・Do・See 経営戦略  田中 涼子さん

「日本のおもてなしを世界中の人々へ」をミッションに、ホテルやレストラン・バーの企画・プロデュースなどを手がける株式会社Plan・Do・See。

今回ご紹介するのは、「赤坂プリンスクラシックハウス」の新規開業プロジェクトです。 “赤坂プリンス旧館”の通称で、長い間お客様に愛され続けたこの場所を、その優美な世界観はそのままに、Plan・Do・Seeならではの価値を提案しながら新しく作り上げていく……。

今回はこのプロジェクトの中心人物である田中さんに、プロジェクトの課題や完了後の変化、今後の展望について伺いました。

■プロジェクト登場人物

田中 涼子さん
1980年生まれ。大学時代よりアルバイトでブライダルアシスタントとして入社。当時、南麻布にあったTHE TOKYO RESTAURANTにて接客やウエディング当日のお仕事をさせてもらうようになり、ウエディングプランナーへ。その後、ブライダルマネージャー、新規ホテル立ち上げなどを経験し、現在は本社経営戦略室を担っている。

■はじめに

初めてのゼネラルマネージャーとしてプレッシャーもあった
それ以上に、大きなやりがいも感じられると思った

ーはじめに、今回のプロジェクトの概要を教えてください。

私が担当したのは、以前は“赤坂プリンス旧館”の通称で親しまれていた「赤坂プリンスクラシックハウス」の新規開業プロジェクトです。

「赤坂プリンスホテル」は、赤坂見附や永田町に隣接する紀尾井町のシンボルとして有名で、2011年3月に一旦閉鎖したのを覚えている方も多いと思います。あれから5年の歳月を経て「東京ガーデンテラス」として生まれ変わる中で、プリンスホテル(西武ホールディングス)さんと、PDS(Plan・Do・See)の2社がタッグを組んで仕事を進めてきました。

私たちに求められていたのは、「赤坂プリンスクラシックハウス」の運営会社として、ご利用いただくお客様にさらなる価値を提供していくこと。

今までPDSは、すでにあるホテルやレストランの運営は担ってきましたが、建物を新しく作るところから運営サイドとして携わるのは久々で、私自身も初めてのゼネラルマネージャーとして責任がとても大きいプロジェクトでした。

ー大規模なプロジェクトを進めていく上で不安やプレッシャーはありせんでしたか?

もちろん、ありました(笑)私自身、PDSに入社して14年目になり、今まで他社と共同で4つの新規立ち上げプロジェクトを経験してきました。しかし、今回ははじめての「最終責任者」という役割だったので不安もプレッシャーも大きかったのが正直なところです。

ご存知の通り、プリンスホテルは歴史があり組織の規模も大きく、PDSとは企業のカルチャーやワークフロー、お客様の前での身だしなみの考え方1つとっても全て違いました。しかし、その違いがある中で、何か新しい価値を生み出していくことはやりがいにもつながると感じ、ゼネラルマネージャーを引き受けたんです。

■プロジェクト課題

お互いに譲れない想いがあること
その上で、時間をかけてお互いを理解していくこと

ー今回のプロジェクトはどのような課題がありましたか?

プリンスホテルは50年という歴史を紡いできた建物。すでにお客様の中には洗練されたイメージができあがっていました。

それに加え、2011年からクローズしている期間が5年間あり、再オープンにかける期待は高い。以前から関わってきたお客様からは、「こうしてほしい」などと要望が多かったのも事実です。

しかし、今までとまったく同じ価値を提供するだけでは私たちが入る意味はありません。お客様の要望はヒアリングしながらも、PDSらしいスタイルを変えない姿勢は大切にしました。

ーホテル側、そしてホテルを利用するお客様がその先にいるプロジェクトで田中さん自身が大変だったこととはなんでしょうか?

プリンスホテルさんとしても、従来のお客様は大切にしつつ、サービス、料理、シーンを刷新したいという要望はありました。

しかし、お客様に対して提供したい価値で譲れないポイントは両社で違いもあり、もっとも大変だったのは丁寧に話し合いの時間を重ねていくことでした。

PDSの特徴として、スピード感があり、現場が権限を持ってチャレンジしていく風土があるため、その良さは活かしつつ、両社の大切にしているものや性格をよく知っていくことが今回のプロジェクトにおいて重要なポイントでした。

どういったシーンのお客様にとって、安心や感動、心のときめくものを提供できるか……。そこには、とても多くの時間をかけて向き合う必要があったのです。

■変化

大変なことも多かった……
でも、その経験を経て、自分たちだけでは得られない学びを得ることができた

ープリンスホテルといえばホテル業界では最大規模の会社。
 田中さんとしても、大きな挑戦だったと思いますが、このプロジェクトを通じて一番嬉しかったことはなんでしょうか?

そうですね。私自身もそうですし、他のPDSのメンバーも含め、プリンスホテルさんと仕事を重ねる中で、「プリンスさんのおもてなしはすごい」「お客様への愛がすごい」「お母さんが娘を連れてきて親子代々この場所を愛しているなんてすごいね」という会話が頻繁に生まれました。

もともと私たちPDSは、その街でたくさん愛されてきた建物の再建をお手伝いすることが多い会社です。「地元の人から愛されるお店作り」を公言するだけではなく、行動に移していくことを大切にしていました。

だからこそ、50年の歴史の中で、たくさんの経験から成功と失敗を重ねているプリンスホテルさんからは、私たち1社だけでは気づかなかったことをたくさん学べたのが大きかったですね。

ー社風も規模も違う会社とのコラボだったからこその難しさもあり、やりがいもあったと

はい。一緒にプロジェクトを進めていく上で、「なぜそれをしたいのか、何を大事に思っているのか」をとことんヒアリングしましたし、PDSの意見もとにかくたくさん伝えました。

大変なことも正直多かったのですが、とても勉強になりました。

■結果と今後

日々、問題解決に取り組めた経験は財産
いい仕事ができる仲間の存在も心強かった

ーいろいろな試行錯誤を経て無事開業となったのですね。振り返ってみて現在はどんな心境でしょうか?

「赤坂プリンスクラシックハウス」は、開業してまだ1年ちょっとなので、全くもって道半ばというのが正直な感想です。

でも、最初は荒地のような場所を1年かけてまずは平地にするために、日々問題解決に取り組めたのはとても良い経験になりました。

2社合同で立ち上げるプロジェクトでも、お客様は「プリンスホテル」として見ています。それでも、私たちが運営サイドの一員として新しい価値を提供することに全力で取り組めたことが、大きな財産になったのです。

ーお客様と一緒にプロジェクトを動かしていくことで自身も成長できた、と

そうですね。あと忘れてはいけないのが、PDSのメンバーの大きな支えがあったこと。

プロジェクトがはじまった当初は私自身ゼネラルマネージャーとブライダルマネージャーを兼業で担っていたため大変なことも多かったのですが、半年後に新しいブライダルマネージャーを迎えました。専任になったことで、ダイニング、マーケティングセールスなど、他部署のメンバーとも、よりコミュニケーションが取れるようになりました。

PDSは、いつも生き生きと働いているメンバーが多いので、オフィスではもちろん、お客様先への移動などのちょっとした時間などでも、良い仕事をするためのアイデアを話し合える関係を作れます。さらに、同じプロジェクトを動かしているメンバーではなおさら関係が深くなり、心強い仲間がいる会社だと感じることができました。

ー最後の質問となります。今後はどんなことをしていきたいですか?

現在は、本社の経営戦略室で自社の店舗のサポートをメインに担当しています。

そのため、新しいホテルやレストランなどの立ち上げの仕事は他のメンバーに譲ります! みんな、常に新しいことをやりたいと言っているので(笑)

本当に好奇心旺盛で、人間的に気持ちのいい仲間が多い会社だと思いますよ。