キャリアに最短距離はない

株式会社マルケト 代表取締役社長  福田康隆さん

2006年に米国で創業したマルケト。世界最大手のマーケティング専業のエンゲージメントプラットフォーム開発提供する企業として世界39か国、5000社以上の企業から選ばれています。
創業わずか3年目で、2017年の国内での「働きがいのある会社」ランキングで、従業員25〜99人部門で1位に選出され、ベストカンパニー賞を受賞しました。初エントリーで、アジア地域における「働きがいのある会社」ランキング(The Best Workplaces in Asia list)でベストカンパニー賞を受賞し、Best Small & Medium Workplaces in Asiaでは日本企業では最高位である8位に入賞しました。

そんな株式会社マルケトの代表取締役社長である福田さんに事業内容や女性の活躍についてのお話を伺いました。

世界最大のマーケティング専業ベンダー

ー業務内容を教えてください

企業の煩雑なマーケティング活動を統合・効率化・最適化するためのクラウド型のマーケティング・プラットフォームです。メール、広告、SNS、アプリ、店頭などのマルチチャネルで、適切なタイミングで適切なメッセージを送ることで、お客様一人ひとりと企業が、より深い関係を構築することを支援します。
北米、ヨーロッパ、日本、オーストラリアを中心に展開しており、グローバルの中でも日本市場はもっとも急速に拡大成長をしています。

ー事業に対する想いを聞かせてください

これまでのキャリアとして複数の企業でクラウドサービスに携わってきた中で、自分自身で体感してきているような「ここは、こうしたほうが良い」と課題に思ったことを実践できるのがマルケトであると感じていて、自分が使っていて良いものを広めていきたいというのが強くあります。自分たちがご支援させて頂いたことによっての成功事例を増やしていきたいですし、「自分たちが、こうしたから世の中がこうある」と後々思えるようにしたいという気持ちが”ミッション(私たちの存在意義)” にも表れています。

また、私は「ジャーニー・リワード」という表現をよく使うのですが、仕事とは旅のようなものであり、旅を振り返って得られた経験そのものが報酬であり、またその経験によって得られた新たな旅(仕事)こそが報酬であると考えています。マルケトに入社する、ということは新たな旅の始まりであり、同じ旅を楽しめる仲間と働きたいと思っています。

あえて制度化はしない

ー女性活躍のための施策についてどうお考えですか

私自身、これまでキャリアの半分くらいが女性の上司の下で働いており、特に海外にいた頃は、経営層も女性の割合が半分くらいのような組織でずっと過ごしていた。そういった特殊な環境にいたからこそ感じていることの一つに、制度化が必ずしも正解ではなく、フレキシブルな対応こそ必要なのではないかということです。

出産や子育てがあって、もっと働きたいけど働けない状況にある人はたくさんいらっしゃると思います。ただ、そういった問題を解決するために就業規則などを制度化してしまうと、だんだんその範囲に入るか否かなどの話になり、当初の目的から離れてしまう恐れがあります。。だから、制度をどう変えるかではなく、その人の状況や能力などに合わせて対応するようなもっと柔軟な考え方ができれば、世の中に埋もれている優秀な人の能力を最大限に生かせると考えています。リーダーシップを発揮して前線で活躍するのも大事ですが、時と場合によってはその時のレベルに合わせてできる範囲でやっていただくということも大事ですから、会社としてはそういった柔軟な環境を整えていきたいです。

ー働く女性へ向けたメッセージをお願いします

キャリアに最短距離はありません。どうやったら早くここまで到達できるかとか、どうやったら何歳までに部長になれるかというようなことを質問してこられる方が多いのですが、私自身は、ここまで来るのに最短距離を歩もうと思って行動をしていないのです。長い目で人生の中でどうキャリアを築いていくかと考えたときに、目先の数字とか利益というところではなく、長期的に自分がどういう経験を積んでいくべきかと考えることがすごく大事かなと思いますし、私自身そうやって歩んできたから今の自分があると思っています。

そして、他者と比べないことですね。同期でも出世したりして差が出て、「なんであいつが」って考え出していくときりがないですよね。実は私も、新卒で入社したタイミングでは、決して同期の中で秀でていたわけではなく、自分より先に出世をしていく人を何人も見ていましたが、他人と比べず自分に必要な経験を考え、選択し続けた結果、今の仕事にたどり着いています。だから、自分以外のことは一切忘れて、自分のやり方を探し出せるかが大切だと思います。