女性がより良く生きる方法を見つける

株式会社ハルメク 代表取締役社長  宮澤孝夫さん

株式会社ハルメクは、50代からの女性を対象とした出版、通信販売、店舗、旅行・イベント、SNS、ヘルスケアなどの各種事業を行っています。

そんな株式会社ハルメクの代表取締役社長である宮澤さんに事業内容や女性の活躍についてお話を伺いました。

シニア女性の代理人としてセレクト

ー事業内容を教えてください

1つは「ハルメク」という雑誌の出版です。月刊誌ですが書店では販売しておらず、新聞広告を中心にダイレクトな広告で販促を行っています。もう1つは、その雑誌の読者を対象とした通販事業ですね。ネットでもやっているんですけども、読者の年齢層から、今はカタログ通販がメインで、この2つが中核です。アパレル、化粧品、下着、食品、暮らしの雑貨など、かなり幅広いジャンルの商品をシニア世代の代理人としてセレクトするというビジネスで、60代を中心に50代から80代をターゲットに事業を展開しています。

ー今後の展開としてはどう考えていますか

残念ながら紙の雑誌業界は徐々に縮小していくと考えているので、拡大しているネットにどう適用していくかがポイントだと思っています。もう1つは、通販事業。弊社は通販企業としての競争力は一定構築することができたと考えています。雑誌を買われた方に通販商品を買っていただくというのが今の基本的な流れなんですけど、定期購読も何もしてない一般のシニア女性の方にもっと私たちのサービスを知ってもらいたいんです。認知拡大から購買に繋げるスキームを強化することで、通販企業としての事業展開というのも広げていきたいと考えています。

女性は貴重な戦力

ー女性活躍について取り組んでいる施策を教えてください

女性だと管理職になれないとか、男女で仕事内容に差があるとか、給料に差があるといったことはゼロですね。一方で女性のライフイベント時にも働きやすい環境を作るというところについては、まだまだ課題はあると思っています。やはり女性は家庭、特に妊娠・出産・育児という女性特有のライフイベントがある中で、独身時代と全く同じとはいかないまでも、できるだけハードルを感じることなく働いてもらいたいと思っているんです。

例えば、子どものお迎えに保育園に行かなきゃいけないから17時には会社を出たいという人が、子どもを寝かしつけた後、2時間くらい在宅で仕事ができるとか。現在はフレックスタイム制を導入していますが、他にも働く場を選ばず働けるような仕組みやルールを整え、より働きやすい環境を作っていきたいと思います。

ーどのような女性が活躍していますか

働き方改革とか女性活躍といったことが政府レベルで色々言われていますが、弊社では当たり前過ぎて、実は、男女の区別という点では良い意味で何も考えていません。管理職の女性比率は課長以上で35%、全社員ですと60%など、女性が多い職場なので、女性が活躍しているのが当たり前なんです。

特に、我が社のターゲットが女性ですから、世代の違いはあるにしろ、女性を理解するには女性社員が必要で、我が社のような会社にとって女性は貴重な戦力です。管理職の割合はまだまだ低いですけど、分け隔てなく弊社で活躍してくれていると言えますね。

ー働く女性へのメッセージをお願いします

母親ってこうあるべきとか、奥さんってこうあるべきというような、従来の役割・しがらみ・常識みたいな、こういったものに囚われる人が多いと思うんですが、そういった固定観念には囚われずに生きてほしい。自分なりの考え方で生きていくのが一番だと思うんです。50代後半から60代の女性って、旦那さんが定年退職をする、子どもは独り立ちして結婚する、親は介護をしているか場合によってはもう亡くなっている、などある意味自由になっている人が多いんですよね。逆に言うとやらなきゃいけないことがなくなるわけです。子育て、旦那さんの毎日のヘルプ、親の世話ってところがどんどんなくなっていって、一人の女性として生きられるようになっていきます。その時に何か枠にはまって生きていくんじゃなくて、自分の考えで、自分で決断しながら生きてほしいですね。