女性のための社会貢献は公平でオープンな会社から

株式会社ウェルクス 代表取締役  三谷卓也さん

社会問題のひとつである保育業界の人材不足。保育業界の人材不足解消のために保育士のキャリア支援や人材紹事業を展開する株式会社ウェルクス。人材の育成や紹介を通じて福祉問題の根幹を解決し、社会改善のよいスパイラルを起こそうとしています。

株式会社ウェルクスの事業への想い、女性が活躍するためのメッセージを代表取締役三谷さんにお聞きしました。

保育士の人材紹介ビジネスを通じて広い社会貢献を

ー事業内容を教えてください

保育士の人材紹介と求人広告を事業の柱としています。その他の事業では栄養士の人材紹介、介護士の人材紹介を行なっています。それに加え、『STEP』という障がい児向けのデイサービスも運営しています。本社の社員は100人ほどで、そのうち14教室ある『STEP』の社員が85人ほどです。

ー起業の経緯を教えてください

保育業界で起業した理由は、保育ビジネスは業界からのニーズが強く、ビジネスチャンスがあると思ったからです。社会改善についていえば、保育士の人材紹介で直接的に社会が良くなったと感じることはまだまだ少ないのですが、人材の流動化を進めることで、より良い保育園に保育士が向かう結果となり、保育業界全体の待遇を含めた職場環境が改善されます。その結果、潜在保育士の復職にも寄与できるという点で、徐々に良くなっているな、という手ごたえはあります。
事業の成長が社会改善につながるので、迷いなく全力で取り組むことができています。

栄養士の紹介ビジネスは、保育園で栄養士の求人が発生するため、保育士紹介事業とシナジーが効くと考え、始めた事業です。同様に介護士の紹介ビジネスは栄養士紹介事業とのシナジーがありますが、弊社は介護士紹介ビジネスの業界では後発ですので、今後イノベーションを通して業界内のプレゼンスを獲得したいと考えています。

ー事業への想いを聞かせてください

人材紹介を通じて、より良い職場に求職者を紹介することで、保育・介護業界全体の職場環境の底上げにつなげていきたいです。実際、保育士の資格保有者100万人のうち、実働はたったの40万人という社会の現状に対し、潜在保育士の就職を助けられ、若い人の保育業界に対する過酷なイメージを払拭できる弊社のビジネスが、保育業界を変え、女性の社会進出を後押しし、最終的には日本社会全体に貢献できると考えています。

保育業界が活性化すると、結果として働く人が増え、預ける場所が増え、待機児童を減らせますよね。そして待機児童問題が解消すると、女性の社会の進出のきっかけになります。全体として女性進出が進んだ結果、国民の収入が増え、国の税収が増える。子供を産んでも預けられるという安心感が広がり、出生率上昇のきっかけにもなり、ゆくゆくは人口減少を改善していけるのではないかと思っています。

こうした様々な社会問題のボトルネックに保育士不足があると思っているため、これを解消することに弊社が貢献できればと考えています。

コミュニケーションコストを削減し働きやすさを実現

ー女性比率が73%ですが、その比率の高さと働きやすさの理由とはなんですか

まず、女性の方は社会一般で相対的にはまだまだ男性に比べ給料が低いのが現状であるため、同待遇・同条件だと男性よりも女性の優秀な人が集まりやすいと感じています。そういった社会的背景がある中で、弊社では本当の意味でフラットな目線で採用を行っているので、結果として女性が多く採用されているのではないかと思っています。また、入社後も男性と女性の垣根がなく、能力を見て適材適所で働いてもらえるので、男性も女性も同じ目線で評価をされ成長できる環境があることも、女性にとっての魅力となっているかもしれませんね。

社内は風通しがすごくいいので、社内ルールについても誰でも改善提案できる機会が与えられています。社員全員が一人一つ提案し、取締役がチェックして、その後改善や返答を行う。そうやって自分たちでルールを作ったり変えたりできるようにしています。

ーコミュニケーションをとることを重視しているということでしょうか

コミュニケーションの量もそうですが、何より質を大事にしており、コミュニケーションにかかるコストの削減に全社的に取り組んでいます。コミュニケーションコストが削減されると、その分自分の業務に、集中できるようになりますよね。そのためにコミュニケーションを活性化させるツールを導入しました。社内全体や自分が所属するチームにおいて積極的にコミュニケーションをとることができるような雰囲気づくりが大事だと考えています。

社員ひとりひとりのための公平さを実現する仕組みづくり

ー働く女性へメッセージをお願いします

事業の方向性として、この会社が成長していくことが、働く女性にとって結果的にプラスになるので、間接的な意味で女性の働きやすさを実現したいですね。

ただ、女性が働きやすい会社にしているという意識はないです。たとえば産休復帰社員の場合、その社員の働き方に合わせながら、いかに生産性を高めるか、そのためには環境をどのように整えるかを考える必要がでてきます。しかし、産休復帰社員が特別というわけではなく社員一人ひとりの希望と生産性を考える公平さが必要だと考えています。女性のためというよりも公平さを実現するための取り組みをおこなっています。

働きづらいという悩みを抱えやすいのは女性だと思うのですが、それが少しでもなくなればよいと考えていますし、社会全体のために働く環境のスタンダードをあげていければいいなと。公平さを追求した結果が女性の採用と事業の成果ですし、それが当然だと考えています。