チャンスの扉は世界にあふれている

株式会社アークコミュニケーションズ 代表取締役  大里真理子さん

翻訳・通訳、WEB制作、人材派遣など、ビジネスコミュニケーションに関するサポートを行っている株式会社アークコミュニケーションズ。これから更にグローバル化していく日本の企業に、言語の壁を越えたコミュニケーションサービスを提供しています。

外国でのビジネス経験を持つ代表取締役の大里真理子さんに、家庭と仕事の両立についてや、働く女性に対する想いをお聞きしました。

自分の考えをグローバルな環境で実行してみたい

ー会社設立までの経緯を教えてください

大学卒業後、外資系の会社に入社しました。ここで社会人としての経験を積ませていただきましたが、どうしてもアメリカ流のビジネスを学びたくて、会社を休職してアメリカへビジネス留学しました。

帰国してから、外国本社の指示に従うだけではなく、自ら考えたことをグローバルな環境で実行してみたいと思うようになり、外資系の会社を辞め、日本の製造業に転職しました。その会社では中国支社に配属され、当時、成長が期待されていた携帯電話市場に携わることになりました。事業自体は一見成功したかのように見えましたが、実際には大きな赤字を抱え込むことになり、大変な思いもしました。しかし、今考えてみると、これはこれでのちの経営者として非常にためになる学びができたのではないかと思っています。

再度、日本に戻ったときに、昔の上司だった人に誘われて2人で会社を興すことになりました。それが、今のアークコミュニケーションズの前身となる会社です。その会社から翻訳やWEBの事業を独立させて、代表取締役に就任したのが現在の会社です。

家庭よりも仕事を優先させることに罪悪感を持たない

ーご自身の仕事と家庭のバランスについてはどのようにお考えですか

時として家庭よりも仕事を優先する場合があることを「後ろめたく思わない」ことが大切なのではないでしょうか。肝心なのは「重要度と優先順位は違う」ことだと、私は考えるようにしています。そうすれば、仕事を優先するにあたって罪悪感を持たなくて済むようになります。家庭は確かに大事です。でも、自身が仕事のプロである限り、仕事を優先しなければならない時が出てきます。それは全然悪いことではないと私は考えるようにしています。

働く女性が陥りがちな意識は、仕事に一生懸命になることで家庭をないがしろにしてしまってないかという罪悪感ですよね。でも、重要度と優先順位は違うということを自分に言い聞かせれば、自分が本当に大切にしていることと、目の前にある仕事を優先することは違うと意識的に割り切ることができると思います。

ー現在4割が女性社員ということですが、会社の運営上、何か気にかけていらっしゃることはありますか

特にありません。今や当たり前になったダイバーシティの考え方を、世の中でまだほとんど誰も触れてなかった12年前に取り入れてつくった会社ですから、女性や男性、外国人、LGBTなどに積極的に活躍してもらうのはむしろ「当たり前」という感覚でした。

なので、弊社で働く従業員は、そうしたことを気にせず仕事ができる人たちばかりです。そのような人たちと一緒に働くという意味で、弊社の従業員は他社に比べてずっと楽じゃないかと思います。事実、1年以上の育休を取得する男性もいますから。

チャンスを見つけ、自分から掴みに行く

ー働く女性へのメッセージをお願いします

ちいさな一歩で構わないので、まずは行動を起こすのが良いと思います。最近、私が若い人によく言うのは、”Knock and it will be opened to you.”という新約聖書の言葉です。「扉は叩く者に開かれる」という意味ですが、自分が積極的にアクションを起こせば必ず何かが変わると思います。それをみなさんに是非とも感じてほしいので、積極的に扉を叩いてほしいと思っています。

そのためには、扉が目の前にあることに気づく必要がありますし、扉を叩く勇気が必要な場合もあるでしょう。扉を叩く前に考え込んでしまう人も多いかもしれません。しかし、扉を叩くこと自体は本当に小さな一歩だと思います。大きく跳ぶことは難しくても、ちょっとした一歩さえ踏み出せば、世界はどんどん広がっていくと私は信じていつも行動しています。