社員の約7割がパパ・ママとして育児と仕事を両立。柔軟な働き方から品質の高い商品を

株式会社ズーム・ティー 代表取締役  河合とも子さん

「Bétta」ブランドで、ドクターベッタ哺乳びんをはじめとしたベビー用品の製造販売を手がける株式会社ズーム・ティー。少子化の現在、赤ちゃんや子供の健全な成長を考え、健康に役に立つこだわりのある品質の高い商品を届ける事業を展開しています。

またベビー用品を扱う会社ということもあり、パパ・ママ社員の働き方も柔軟だという同社。社員の約7割が子育てをしながら仕事をしており、男女関係なく働きやすい制度やカルチャーを整えているといいます。

そこで今回は、代表取締役 河合とも子さんにベビー用品を扱う事業への想いや、女性が活躍できる社会についてなどのお話を伺いました。

代表自身の子育ての経験から手がけた思い入れのある哺乳びん「Bétta」

ーーまずは、ズーム・ティーの事業について教えてください。

1990年代にアメリカで開発されたカーブのある哺乳びんの輸入販売から事業をスタートし、今では数多くのベビー用品を自社で開発・販売しています。

輸入ビジネスをはじめた当初はアメリカ製商品のアイデアは素晴らしいけれど繊細な気遣いが足りないと感じ、品質的にもっと優れた商品を作りたいと考えました。そこで、日本の繊細な技術を駆使し、手作りの耐熱ガラス製「ドクターベッタ哺乳びん」が生まれたのです。

ーー哺乳びんを取り扱ったのは、どのような背景からでしょうか?

私の子供が朝から機嫌が悪く泣いてばかりだったある日、好きなお風呂に入れてもさらに泣くばかり……病院で検査したら中耳炎だということがわかりました。

実は、その体験とアメリカで開発されたこの哺乳びんとは関係があります。

ボトルの独特なカーブが、理想の授乳姿勢を実現し、赤ちゃんの耳管へのミルクの流れ込みを防ぐ効果や、飲む力の弱い赤ちゃんでも飲み下す運動がしやすいなどのメリットがありました。

当時、私は違うビジネスをしていたのですが、子育て時のその経験が重なり、哺乳びんの輸入ビジネスをはじめたのです。その後、学会などで発表された臨床データやレポート、お医者様からも効果をお聞きする機会があり、この分野の素人だった私もいろいろ教わりながら今にいたります。

今では、その機能性だけではなく、独特なオトナ目線のデザインも好評で、赤ちゃんが生まれた年の干支を用いたデザインなど「Bétta」らしい個性的な哺乳びんを生み出しています。

デリケートなベビー用品だからこそ本物の品質を。
社員の声を反映した、パパ・ママが本当にほしい商品を。

ーー現在は哺乳びん以外にも様々な商品があるようですが、気をつけていることや工夫している部分はありますか?

独特なカーブのボトルを隅々まで綺麗に洗える専用ブラシセットを馬毛で作ったり、哺乳びんを入れる保温ポーチをカーブに沿ったデザインにしたり、電子レンジ消毒用のケースも特長のあるカタチにしたりと、哺乳びん回りのアイテムから、赤ちゃんを安全に抱っこできる抱っこ紐や授乳用スカーフまで、いろいろな商品を製造販売しています。

どれもこだわりがある完全日本生産アイテムなので値段は少し高めですが、決して安売りはせず、本物の製品を届けたいと思っています。本当に良いものを開発することで、口コミで紹介されたりメディアなどにも取り上げていただいたりしながら、一歩一歩成長することができたと思っております。

ーー自社で商品を手がけているとのことですが、社内の商品企画部などが中心となり開発されているのでしょうか?

いえ、社員それぞれがアイデアを出し合っています。現在、社員数が30名弱という組織でありながら、その約7割が子育て中のパパ・ママ社員ということも関係しているかもしれませんが、子育てを毎日体験している社員の声をもとに商品を企画することで、世の中のパパママが本当にほしいものを創ることができるのも当社の強みだと思っています。

仕事とプライベートのバランスを取れるカルチャーと、アットホームな社内環境。

ーーパパ・ママ社員が多いとのことですが、働きやすい環境や雰囲気づくりで意識されていることはありますか?

子供のお迎えや、急な発熱などに柔軟に対応できるよう、出勤・退勤時間はある程度は自由にアレンジできるようにしています。

また、日本全体で働き方改革が叫ばれていますが、当社も遅くまで仕事を頑張る社員が多く、呼びかけてもなかなか帰らなかった時期もありましたが、時間通りに帰れば夏休みを2日増やすと伝えたところ、みんな残業せずにすぐ帰るように工夫して仕事をしてくれるようになりましたね(笑)今では18時半から19時ごろには私以外はオフィスに誰もいないことが多いです。

子供が病気になり有給を取りたいと言ってきた社員に対しては、有給ではなく通常の休みを許可したり、土日はもちろん、誕生日休暇なども用意したりと、家族との時間も含めワークライフバランスがしっかり取れる環境を用意しています。

ーーとても柔軟に働ける環境ですね。在宅ワークなども推奨しているのでしょうか?

自宅での仕事や時短ワークなども取り入れていますが、まだお互いの顔を見ながら進める業務が多く、店舗スタッフなどもいるので、取り入れているのは一部といったところです。

それよりもアットホームな関係づくりを意識しているので、オフィスで食事会を行ったり、ボウリング大会やクリスマス会を開催したりと、社員同士がフラットにコミュニケーションを取れる会社にしていきたいと思っています。

経済的にも精神的にも、女性が自分の足で立っていける時代。

ーー女性が活躍する社会についてはどのようにお考えでしょうか。

個人事業主や起業家として活躍する女性も増えてきましたよね。ソーシャルメディやブログを使って、ご自身をプロモーションしている方もよく見かけます。メディアを使うメリットもリスクもありますが、男女関係なく自分らしさを出せる時代になってきましたよね。

また、私が子育てをしていた頃よりも共働き夫婦の家庭が増えてきました。それは、女性もきっちり自分の足で立っていける時代になってきたとも言えると思います。例えば、私たちが運営する店舗で働くショップアルバイトの女性も、ご主人様の扶養の範囲で働くか社員になるかの選択肢を考える時があります。そんなとき私は「自分自身で稼ぐこともこれからは大事だと思いますよ」と伝えています。

そういった女性自身のビジョンも大切ですが、やはり社員同士で助け合える環境があったり、会社としても働くママを応援する制度やカルチャーがあったりしてこそ安心して働けるのだと思います。当社の社員には、仕事もプライベートも大切にしてほしいと考えています。業務評価としての賞与・昇給なども定期的に行い、収入面の不安も解消して、社員が安心して長く働いていただける環境を作っています。

経済的にも精神的にも自分の足でしっかり立てる女性が増えることが、女性が活躍する社会に繋がると思いますよ。

https://www.betta.co.jp/