人生を愛する心は、日本を変える力になる

株式会社 LIFE CREATE 代表取締役  前川彩香さん

「人生を、愛そう。」をキャッチコピーに、ホットヨガとサーフエクササイズのサービスを提供する株式会社 LIFE CREATE。女性のココロとカラダに寄り添い、いきいきとした人生を作るための事業を展開してきたライフクリエイトならではの、女性活躍のビジョンはどのようなものなのでしょうか。

今回は株式会社 LIFE CREATE代表取締役、前川彩香さんにインタビューしました。

女性の人生がより輝かしくなるための事業を進めるライフクリエイト

ーライフクリエイトの事業について教えてください。

ライフクリエイトは札幌市に拠点を置き、全国に28店舗(2017年12月時点での店舗数)ある女性専用ホットヨガスタジオ「LOIVE」と、現在2店舗運営しているサーフエクササイズスタジオ「Surf Fit」を二つの柱として事業を展開しています。

今後はさらに、全国で企業に向けた研修事業も行っていこうと考えています。内容は、女性が活躍できる事業のあり方や、研修の方法、また、理念の浸透などを考えています。ライフクリエイトは240名以上の社員のうち、男性5名を除いて全員が女性社員です。社員のほとんどが高いキャリアアップ思考を持ち、輝かしい成果を次々に出しています。そういった業績から、今までも男性経営者から女性活躍についての研修のオファーを受けることが多く、それを事業として組み込もうというプロジェクトが立ち上がっています。

小学校5年の時に書いた将来の夢は『世界征服』
たくさんの経営者から学んだ経営真理

ーライフクリエイトのビジョンはどのようなものでしょうか。

私の小学5年生の頃の将来の夢には「世界征服」と書かれていて、十代から社長になりたいという目標を掲げていました。ライフクリエイトは結婚した後に立ち上げたのですが、それ以前はすすきののNEWクラブで働いていました。その業界にいた8年間、たくさんの経営者と関わり、成功する経営のあり方を学びました。大学で経営を学ぶのではなく、現場で働いている経営者に直接話を伺ったり、彼らの姿を間近で見ることによって、私は一つの真理を掴むことができたと思っています。

具体的に言えば、会社の経営は単純なマネーゲームではないということです。事業そのものへの理念や志を持ち、そのために会社を運営するという意思がある会社が成功します。だからこそ、会社としてのビジョンをライフクリエイトは何より大切にします。それは、ホームページでも最も大きく謳っている「人生を、愛そう。」というキャッチコピーです。

働く女性達が、自分が幸せだと感じられるようになって、自分の人生を肯定し、他者を愛することができれば、彼女たちが作る家庭はきっと希望に満ちた温かいものになります。家庭環境が良好であれば、自殺やいじめといった問題もきっと少なくなるでしょう。

女性を豊かにすることは、円満な家庭を築くことに繋がり、子供たちが自分に自信を持ち、他者を愛する心を育む環境へと拡大していきます。自信と愛を知る子供は、夢を描くことができる。それは、これからの日本を変える力になると私は信じています。その大きなビジョンを持ち、事業を進めていくことが、私たちの使命だと思います。

人生が上手くいっていない仲間を心から笑顔することが始まりだった

ー事業に込めた思いについてお聞かせください。

私がライフクリエイトという会社を立ち上げた背景には、友人たちの存在がありました。彼女たちはみんなそれぞれのバックグラウンドの中で、自分の人生に自信を失っていたのです。その友人達が、本当の自分の人生を見つけだすことで自信を取り戻し、毎日笑顔で過ごせる手助けをしたいと思ったのがきっかけです。

その当時、ちょうど東京でホットヨガが流行しており、それを北海道に取り入れようと考えました。彼女たちと共に事業を立ち上げ、ヨガのことを一から学ぶ段階からスタートしました。今まで挑戦したことのないことに取り組んでいくことで、彼女たちは次第に自信をつけていきます。仲間同士の絆や信頼関係が深くなり、それは同時に自分自身への承認にも繋がり、彼女たちは自分の人生を誇り、愛せるようになっていったのです。崖っぷちの人生を生きる彼女たちと、日夜一つ一つ挑戦していった姿勢が、ライフクリエイトの今を支えています。

女性活躍のポイントは『企業の体制』にあり

ー女性活躍について、前川さんはどのようにお考えでしょうか。

女性はライフスタイルの変化があるため、どうしても20代後半になるとキャリアアップへの意識が低下する傾向にあります。結婚の予定の有無に関わらず、家庭を持ちたいという願望がある人が多いからです。しかし会社側としては、優秀な社員たちに仕事への情熱や意欲を失わず、今後もキャリアを積んでいってほしいと考えます。双方の願いを叶えるにはやはり、企業が子育てをしながら働く女性のサポート体制を整えることが最も重要になります。

例えば、女性が産後に職場復帰するためには、子供は保育園に預けることが多いですよね。しかしその費用が家計を圧迫し、結果働く意味が見出せない状況になることもままあります。かといって、子供の手が離れるのを待つために育休を長く取ると、今度は会社を長く離れたことで自信を失い、結局現場に復帰できなくなってしまうのです。

ライフクリエイトでは、店長以上の役職の社員に対し、子供の保育園代を全額会社が負担したり、出張先に子供の同行を認めたりなどの取り組みを行っています。そういったバックアップが、産後に会社に帰ってきやすい環境作りに繋がりました。子育てをしながらキャリアアップを目指す女性がそのスピードを緩めずに働くことができ、そのような女性社員が増えることによって、これから家庭を持つ社員の未来のロールモデルとなり、彼女たちの意欲を下げずに済むという連鎖が生まれています。

会社にとっても社員にとっても良い環境を作るには、このように組織の体制自体を見直す必要があります。しかし、子育ての経験がない男性経営者にはこの重要性を知らない人も多くいるのが実情です。先ほど研修事業のプロジェクトを進めていると話しましたが、この事業の真の目的は、女性が働きやすい組織を作ることのできる男性経営者の育成なのです。

仕事を通して前向きになれば、仕事も生活も豊かになっていく

ー前川さんの仕事の哲学を教えてください。

私の使命は、人を愛するということです。ライフクリエイトのビジョンとも共通しますが、自分を肯定し、愛する気持ちは他人を愛する心へ繋がり、世界を変えることのできる力にもなります。だからお客様でも社員でも、自分に自信を持てない人に寄り添うことに尽力し、実際に自分を愛することができるようになって、人生を変えていった人の姿を何人も見てきました。

例えば、フロントのアルバイトで入ってきた女の子は学校生活を送ることも困難なパニック障害を抱えていました。それが原因で自分に自信を失っていましたが、ライフクリエイトで仲間に支えられながら働くことで、パニックとの付き合い方を身につけ、結婚も出産も経験し、今は事業のトップを担っています。

ライフクリエイトの説明会では、参加者にまず「自分のことは何パーセント好きですか?」と問いかけます。低いと「20パーセント」と答える子もいますが、ライフクリエイトで働くうちに皆100パーセント自分のことが好きになります。

ライフクリエイトでは入社して1年の社員に店長を任せたり、企画を一つ担当させたりと、積極的にチャレンジの場を与えています。周りに支えながら自分の仕事を成功させることで、自信が生まれ、どんどん自分を好きになることができるのです。それは仲間を信頼し、愛する心を育み、彼女たちのさらなる成長意欲に繋がり、会社を成長させる力になっています。

自分を愛して、人生を愛そう

ーキャリア女性に対するメッセージをお願いします。

人生の全部を楽しんでほしいという思いを、メッセージとして伝えたいと思います。例えば仕事に集中するあまり、ほとんど遊ばなくなってしまったり、一つのことに集中すると他のことを諦めてしまう人も多いと思うのです。ですが、そういった人にこそ、仕事も遊びも本気で取り組んで、人生を思いっきり楽しんでほしいと思います。仕事と遊びだけではありません。子育ても、結婚生活も、恋愛も、全部を味わって楽しんで生きてほしいのです。

女性は今、とても強くなっています。これから私たちのような経営者が、さらに皆さんが働きやすい環境を作れるように尽力していくことでしょう。だからこそ、一つ一つチャレンジすることを恐れないでください。その挑戦がきっと自分を信頼していく材料やツールになります。もちろん、その挑戦に結果は出た方がすばらしいと思いますが、たとえ結果がでなくても、頑張っている自分を認めてあげてください。頑張っているあなたは素敵です。

「挑戦している自分」を好きになって、自分の人生に誇りを持ち、愛してあげてください。